映画「SING」 家族皆で観るがよい。良いぞコレ あらすじと感想

アニメーション

公開:2016年(アメリカ)
上映時間:108分

監督・脚本:ガース・ジェニングス 
ミュージックビデオの世界では有名な方みたいですね。
だからこんなに素晴らしい映画を作ることが出来るんですね😉

あらすじ
劇場を運営するコアラのバスター・ムーンは、以前は活気のあった劇場に輝きを取り戻すべく、世界最高の歌唱コンテストをプロデュースしようと考える。
感傷的に歌うハツカネズミや、内気なゾウ、25匹も子供がいるブタ、パンクロッカーのヤマアラシらが会場に集結し……。

シネマトゥデイより

ここは人間ではなく動物たちだけが暮らす世界

動物たちが踊りながら歌っている姿がとても可愛く癒されます。

今でもこの映画のサウンドトラックを聞いています。ちなみに映画で使用されている曲は60曲以上!
何回聞いても良い。元気が出てきます。

話もとても面白いし、老若男女を問わず皆が楽しめる映画だと思います。

字幕版も吹替版も両方観ましたが私は吹替版が好きかなー
もちろん字幕版も素晴らしいですけどね。

だって!声優陣が物凄く豪華だから!

キャラクター字幕版声優日本語吹き替版え声優
バスター・ムーンマシュー・マコノヒー内村光良 (ウッチャンナンチャン)
アッシュスカーレット・ヨハンソン長澤まさみ
ジョニータロン・エジャトン大橋卓弥 (スキマスイッチ)
ミーナトリー・ケリーMISIA
グンターニック・クロール斎藤司 (トレンディエンジェル)
マイクセス・マクファーレン山寺宏一
ロジータリース・ウィザースプーン坂本真綾
ミス・クローリーガース・ジェニングス
(監督が声優やってます)
田中真弓
エディとレイジョン・C・ライリー宮野真守
ナナ・ヌードルマンジェニファー・ソーンダース(声)
ジェニファー・ハドソン(歌)
大地真央
ベティ とナンシー タラ・ストロング水樹奈々

バスター・ムーン

劇場の支配人であり経営者。
しかし劇場が経営難で銀行や前回の舞台の出演者への支払いもままならない。
いつも一生懸命。何かと親友のエディに頼りがち

アッシュ

彼氏であるヤマアラシのランスとパンクロックのバンドを組んでいた。
オーディションに二人で参加するも自分だけが合格してしまい、
それが原因でランスに浮気されてしまう。
その後、その悲しみを振り切るために曲作りを始める。

ジョニー

歌手を夢見ている。
だが、父親が盗賊団のリーダーでジョニーに見張りや逃走用の運転手を任せる。
舞台と盗賊団を両立させようと頑張るが…

ミーナ

実力はあるが極度の恥ずかしがり屋。オーディションでは緊張して歌えず失敗。
もう一度バスターに歌わせてほしいと話をしに行くが
結局舞台の裏方として働くことになってしまう。

グンター

とにかく陽気。バスターによりロジータとのペアを任される。
歌もうまいしダンスがキレッキレ

マイク

演奏、歌唱共にプロ並みだがプライドが高く欲張りで少し意地悪。
通行人のサルが投げてくれたお金を金額が気に入らないからもっと出せと言ったり
クマとのカードゲームでイカサマをし、クマたちの恨みを買ってしまう。
女性ネズミへのアピールが凄い。

ロジータ

主婦。毎日毎日25人の子供の世話、夫の世話が大変。
ある日オーディションのチラシを見た彼女は母親でも妻でもない”自分”を取り戻すために
オーディションに挑む。手先が器用。からくり装置も作れる。ダンスがうまく踊れず悩む。

ミス・クローリー

イグアナ。劇場の事務員。お年寄り。よく右目の義眼が外れてしまう。
色々とトラブルを起こすが洗車屋として働くバスターを手伝ったりゴリラのジョニーにピアノを教えたり何かと世話を焼いてくれる。

エディ

バスターの親友。ナナ・ヌードルマンの孫。金持ちの御曹司。
バスターをいつも気にかけてくれている。優しい。

ナナ・ヌードルマン

エディの祖母。気難しい性格。映画映画冒頭で歌いながら登場する伝説の舞台女優。
バスターから出資の話を持ち出され、乗り気ではないがバスターからリハーサルを見に来るように
説得される。

この映画は何回観ても面白いです。観るたびに温かい気持ちになれます。

最初から最後まで楽しい。あ!エンドロールも観たほうが良いですよ。

物語は小さなコアラのバスター・ムーンがキラキラした目で華やかな舞台を見つめるところから始まります。

劇場の全てに魅せられた6歳の彼はコアラ初の宇宙飛行士になる夢を捨て「自分の劇場を持つ」ことが夢となります。

大人になって夢をかなえ支配人として劇場を経営するようになります……が、

かつては栄えていた劇場ですが今は経営不振に陥り銀行への支払いも滞る日々
そんな中、彼は親友のひつじのエディに劇場を救う為の、あるプランを提案します。

それは…歌のコンテスト!「真の才能の発掘こそ客の望みだ!」
と賞金をかけたオーデイションを企画します。

早速バスターは、コンテストのチラシを作ろうと
オフィスの事務員イグアナ、ミス・クローリーに「チラシに情報を足してくれ」と指示し
「賞金1,000ドル」と打ち込むように言いますが、ミス・クローリーの横に置いてた扇風機の風が
強すぎて義眼がピョーンと外れてしまいます。

「賞金1,000ドル」のはずが外れた義眼がキーボードの上に落ちたことから、
「賞金100,000ドル」と打ち込まれてしまいます。

それに気づかず大量に印刷しちゃうミス・クローリー。そこはチェックして。お願い。

さて配ろうかしら…と思ったら、またまた扇風機の風に吹かれて窓からチラシが飛んで行ってしまい
街にばらまかれてしまいました

ちなみにこのミス・クローリーの声優、字幕版は監督が担当しているそうですが、すごい。
声優は男性ですよね?おばあちゃんが話しているようにしか聞こえない。
ミス・クローリー 良いキャラだわ~大好きです。

次の日、バスターが目覚めると(会社のデスクの引き出しで寝起きしてる…楽チンだね)
ものすごい数の候補者が劇場前に列をなしていました。

たくさんの動物たちが個性溢れるステージを披露します。
このオーディションも観てるだけでも楽しくて癒されます。

合格者は、カエルの3匹 めっちゃ嬉しそうです。
ヤマアラシは2匹でオーディションを受けましたが合格はアッシュだけで、彼氏のランスは不合格。

ゴリラのジョニー、ネズミのマイク、ブタのロジータ‥ロジータはバスターに「歌は見事だが地味すぎる」と言われダンスが上手いブタのグンターと組むように言われます。

キューティーズという5人組レッサーパンダ達がニコニコとさりげなくステージにやってきます。 
バスターに「落選グループは帰って」と言われますが英語は通じません。 
日本語喋ってます。
きゃりーぱみゅぱみゅの曲を歌って踊ってキャッキャ言いながらクローリーに追い出される姿が
可愛くてたまりません。 

しかしここでバスターはチラシの誤植に気づきます。

悲鳴を上げてチラシをくしゃくしゃにしてミス・クローリーを連れてちょっくらハケます。

大泣きして謝罪するミス・クローリー ああ可愛い。泣かないで。

ここからバスターはショーの練習と並行して10万ドルのための資金集めの為に金策を色々と
練ります。

エディにお金を貸してくれるように頼んだり、
でもエディは「この劇場を売れば結構な金になる 2人で何かやろう」と言います。

そこでバスターは事務所に置いてあるバケツを指さし
「これは父さんの形見なんだ 僕に劇場を持たせるために30年間洗車屋として働いた 毎日だぞ」とエディに言います。

息子の為に一生懸命だった父親の事を思うと絶対に劇場を売るわけにはいかないですよね。

バスターがとにかく頑張る!思いついたら即行動してポジティブで諦めない男なんですよ。
父親が頑張っている姿を見ていたからかなあ

劇場は色々な所がボロボロで、雨漏りしてるし電気代の支払いも遅れてるから電気止められちゃう。
銀行員のジュディスに「今度返済が滞れば劇場は差し押さえます」って言われちゃう。でもめげない。

そして無茶苦茶な事をするときもある(笑)

電気止められたときは劇場のコードを隣の店のコンセントに差し込んで盗電

・ナナがリハーサルを見に来るため素晴らしい舞台を作ろうと水道管から水を盗み、劇場の窓ガラスを外し水槽にして大きなステージを作ります。そして光るイカを中に入れます。
ハイこれで素晴らしい舞台が出来上がりました。
ちなみに中のイカたちはバスターがイカ・レストランの水槽に「イカ募集」と書いたチラシをベタ!と貼って募集しました。
どうやって移動したんや 

※ものすごい余談ですがうちの旦那はイカ釣りが好きで
イカが舞い踊るシーンを見て「これなんていう映画?」と、この映画に興味を持ちました。
なので後日一緒に映画を鑑賞。
でも一番注目したのが水槽が割れて大洪水になるシーンで「あぁ…イカが…」と悲しそうに呟いてました。え、注目するとこ、そこなん?
もっと他にあるやろ
以上!どうでもいい話!ごめんなさい!

ま、色々な奮闘をするバスターですがいつもニコニコしながら頑張ってるし何か憎めないんですよね。観ていて楽しい。応援したくなる

そしてキャラクターたちの設定がちゃんとしていますし皆それぞれに違った悩みを抱えています。

ジョニーは盗賊団のリーダーである父に歌手になりたいという夢を打ち明けたことがありません。
オーディションに合格したことももちろん打ち明けていません。
父の指示で盗賊団の見張りや今度の強盗計画では運転手を任せられ…
盗賊団と舞台を両立させようとするジョニー
しかし!父親や仲間たちが盗みを働いているときに、ジョニーは逃走用の車で待機していますが
「間に合う」とそこから猛スピードで練習のためステージへと向かってしまいます。

運転手ジョニーが居なくなってしまったせいで、父親たち盗賊団のメンバーは逃げられずに捕まってしまいます。
その後、刑務所で父親とジョニーは面会しますが
そこで歌のコンテストのリハーサルのため持ち場を離れたこと、歌手になりたいことを告げると
父親に「お前のような奴は知らん 息子じゃない 今までも これからもな」と絶縁を告げられてしまいます。

ロジータは子供が25匹もいるので大変。
夫も仕事がめちゃくちゃ忙しいのでしょう。物凄く疲れた顔をして帰ってきます。食事してる途中で寝ちゃってるし…
ロジータはめでたくオーディションに受かりましたがリハーサルがある日は家事と育児はできません。ベビーシッターにも断られてしまいました。
でも彼女は器用。徹夜で育児と家事両方をこなす機械を作って無事リハーサルに出かけることができました。
ダンスが踊れないと悩んでいましたが、いえいえ映画の中で、観ているこちらも踊りたくなるような見事なダンスを披露してくれます。スーパーでのダンスも必見!

アッシュは、一人だけ合格したので彼氏のランスとちょっと気まずい感じになり、そしてとうとう別のヤマアラシのベティと浮気。
でも普段からランスはアッシュを見下しているような態度だったし別れて正解!
この経験があったからこそステージであのハイレベルの歌が歌えたのだと思います。

ミーナは本当は歌いたいのにいざ歌おうとすると緊張で歌えません。
バスターに任された仕事は裏方さん。
家族やご近所さんが「ミーナの実力が認められた!」とあんなに喜んでくれたのに…
ミーナがおじいちゃんのお誕生日の日に歌った”Happy Birthday to You”素晴らしくて一気に映画に引き込まれました。

あ!そうだ!忘れてはいけないのがネズミのマイクです!
こいつは実力はすごくあるけど、ズルいやつです。
あんたクラブでクマ相手にカードゲームしてさ、イカサマしたでしょ。
だからクマに追われちゃうんだよ!
アンタがクマにコンテストで10万ドルをもらえるって話したせいで大切なリハーサルの最中にクマが
ステージに乱入してきちゃったよー。
クマが金の入った箱をバットで壊したりするからその衝撃で水槽が割れて全て流されちゃって
劇場が崩壊しちゃったんだよー。賞金が10万ドル用意できてないことも皆にバレちゃったし。

もう劇場が崩壊したことでバスターは意気消沈。同時に自宅も失いました。皆は解散。
劇場があった土地は銀行に差し押さえられてしまいます。

エディのお家に住まわせてもらってるバスターのところへ一度皆がやって来て元気づけてくれましたがバスターは聞き耳持たず。
ミーナにも酷いことを言って傷つけてしまいます。
しかしやがて意を決して、亡くなった父親と同じ洗車屋をミス・クローリーと共にスタートさせます。全身で車を泡立てるバスターが可愛い。

そんなバスターを見てエディ「どん底まで落ちたらどうなる?1つしかない 上がるだけさ」と言いバスターは洗う係、エディは拭く係、ミス・クローリーは水をかける係としてめちゃくちゃ働きます!
あっという間に”ムーンの洗車屋”は大繁盛。 皆一生懸命な姿が愛しいです。

そんな時バスターの耳に素晴らしい歌声が届きます。
洗車の手を止めて声のするほうへ向かうと、そこで歌っていたのはミーナ
そしてバスターはもう一度皆でショーを開催することを決意します。

ニュースで明日の夜ショーが開かれることが発表されます。
マスコミに散々バカにされ、”ど素人のショーの再演”と報じられます。

劇場の跡地で即席の手作りステージ。

観客はミーナとロジータの家族だけ 
ニュースキャスターが会場前で中継してます。”史上最悪のショーになるでしょう”って言ってます。

でもこの最後のショーが映画の一番の見どころだと私は思います。
本当に素晴らしく観終わった後は感動して思わず拍手してしまいました。

賞金は出ない。心を込めて精いっぱい歌うだけ。

1曲目はグンターとロジータが歌うテイラースイフトの「Shake It Off」
歌も踊りも完璧でどちらも本当に素敵。
子供達は大はしゃぎ。夫はロジータに惚れ直したのでしょう。ステージに上がってロジータを抱き寄せてキスしちゃいます。
徐々に観客も増えてきました。最初バカにしていたニュースキャスターもなんだかうれしそうな表情になってきました。

2曲目ジョニーが歌うエルトンジョンの「I’m Still Standing」
良い声だなあ。ピアノも上手。練習した甲斐があったね。
この曲を偶然刑務所内のテレビで見たジョニーの父は、刑務所を脱獄して会場に向かいます。
ジョニーがピアノを弾いて歌うこの曲と脱走して息子の元へ走る父親の姿が絶妙にリンクしていて
とても良いシーンです。

3曲目はアッシュが歌う「Set It All Free」オリジナル曲です。
ハートのサングラスして足を踏みならして観客と一体になり見事に歌い上げます。
バリバリのロック!カッコイイ!
ノリノリになると身体の針が飛びます。皆あまり気にしてない(笑)

4曲目はマイクが歌うフランク・シナトラの「My Way」
こいつ腹立つほど上手いんだよなあ
この曲の最中にジョニーの父が会場に着きジョニーを抱きしめ「お前を誇りに思う」と想いを伝え刑務所に戻っていきました。
警察の捜索ヘリがステージの上に飛んできて、そのヘリの風に煽られながらもマイクが熱唱!
ヘリの風のお陰で思いがけず素敵な演出になっちゃいました。

トリはミーナが歌うスティービー・ワンダーの「Don’t You Worry ‘Bout a Thing」
しかしステージに出てきません。ミーナ「動けないの あまりに怖すぎて」
バスタはミーナに言います「いつか言ったろ?”歌いだせば恐怖なんて吹っ飛ぶ”って」と手を引いて
ミーナをステージに誘導してあげます。

そしてミーナは歌います。
最初は小さい声でしたが、段々とリズムに乗ってノリノリで飛ぶのでステージが揺れます。
後ろの壁が崩れ月が見えます。キレイ💗そして見事に歌い上げ拍手喝采を受けるミーナ

これらの曲は絶対に聴くべきです。素晴らしすぎて鳥肌が立ちます。

ふとバスターが観客席を見るナナがいることに気が付きます。
ナナも惜しみない拍手を送ってくれていました。

後日、ナナが銀行に差し押さえられていた土地を買い取ってくれて跡地には劇場が作られました。

バスターが嬉しそうに言います。「ようこそ新しくなったムーン劇場へ!」

ちょっと泣いちゃいました。
曲が流れるタイミングもバッチリですべてが素晴らしくしっかりと楽しめる作品でしたよ。

良い作品は時間が短く感じますが、本当にあっと言う間に終わってしまいました。

続編「Sing2/シング2」の公開日が延期されてしまったそうですが、どんな内容になるのか楽しみですね!
それでは。

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